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(3)料理について
中国旅行の楽しみの一つは、各地で本場の中国料理を味わえる事であろう。中国では、料理は不老長寿が目的となっており、味及び栄養が優れている事で世界的に定評がある。又、料理の材料も広範囲にわたり、クマの掌、まむし、ツバメの巣などが珍味とされる。中国は国土が広大であり、気候的、地理的関係から、料理は幾つかの系統に分かれて発達した。十大系統、八大系統、四大系統等、色々な分類があるが、総合的に見れば、北京料理、。上海料理、広東料理・四川料理の四つの系統に分けられ、好み、産物、宗教的等の面からそれぞれ特色を見る事ができる。
上記の四系統の他に、特別料理と呼ばれる宮廷料理、精進料理、薬膳がある。今回の調査では、敦煌市旅游局の計らいで、各昼食、夕食を異なったホテルで取るように手配されており、敦煙では敦煌賓館、糸糸路賓館、飛天賓館、太陽能賓館、沙州大酒店で、それぞれ趣向をこらした甘粛料理を楽しむ事が出来た。料理の一例を挙げると、「雪山駝掌(雪山をあしらったラクダのひずめ)」、「焙乳猪(子豚の丸焼き)」、「熔羊肉串(シシカバブー)」等がある。一般的には、大都市と同じような料理。飲み物が提供される。また、嘉峪関では嘉峪賓館でしやぶしやぶを賞味する機会があったのでメニューを一例として紹介する。

 

嘉峪関賓館菜単
涼菜:十二囲傑
・芥昧金釘苑(マスタード味付けの椎茸)・金魚変旦(卵料理)
・五香鳳瓜(鳥の足の料理)・蔦頭
・双色光魚(するめの料理)・怪味蟹柳(蟹の蒲鉾)
・紅油耳脆(醤油煮付の豚の耳)・蒜葦毛肚(にんにくと椎茸を入れて煮た羊の胃袋)
・関心果(ピスタチオ)・麻辣鶏膠(唐辛子を入れて煮た鶏の皮)
・歯豆腐(醤油煮付の豆腐)・川床芭菜(唐辛子の入った白菜の漬け物)

 

火鍋菜点:
・竹箏蝦(海老)・鮮北魚(するめ)・蝦丸(海老団子)
・墨魚丸(イカの団子)・海参(ナマコ)・活鯉魚・ 蟹肉 ・鮮貝(貝柱)・羊肉
・鶏翅(手羽さき)・鶏臓肉(鳥の笹身)・火腿腸(ハム)
・毛肚(羊の胃袋)・鴨掌(鴨の水かき)・鴨腸
・腰花(豚の腎臓)・鶏旦(卵)・油菜(小松菜)
・白菜・金釘姉(椎茸)・牛菜(サラダ)
・土豆片(じゃがいもの薄切り)・海帯(昆布)
・豆腐・木耳(木クラゲ)・豆腐皮(薄皮のユバ)

 

 

 

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